「名探偵コナン」は数多くの登場人物が死亡してきた作品ですが、その中でも、物語の根幹に関わる重要な死亡キャラについてまとめてみました。
特に、黒の組織に関わるキャラの死は、コナンや周囲の人物の運命を大きく左右し、ストーリーの伏線として重要な役割を果たしています。
本記事では、作中で死亡している主要キャラクターを紹介し、それぞれの基本情報とともに、最期がどのような結末だったのかを解説します。
彼らの死の裏に隠された謎や、今後のストーリーへのつながりも考察しながら楽しんでくださいね。
\5人の活躍する「ハロウィンの花嫁」が見れる!/
【名探偵コナン】作中で死亡している主要キャラは?

これまで作中で死亡したキャラをカテゴリに分けて紹介します。
そのキャラクターの基本情報や死亡した経緯、さらにはその死亡が物語にどのような影響を与えたのかを深堀して解説していきます。
黒の組織メンバーの死亡キャラ
まずは黒の組織のメンバーだった死亡キャラを確認していきます。
宮野明美(広田雅美)
宮野明美は単行本の2巻で登場する灰原哀(宮野志保)の姉であり、黒の組織のメンバーでもあります。
妹である志保と組織を抜けるため、そして、当時恋人関係にあった赤井秀一と一緒になるため、黒の組織を抜けることを決意します。
これに対し黒の組織の上層部は、10億円を強奪することができれば抜けることを許可するという無理難題を課しますが、明美は見事にその難題をクリアします。
しかし、ジンは初めから、組織にとって欠かせない優秀な科学者である志保(シェリー)を組織から抜けさせる気はなく、まんまと利用されてしまった明美は、最後のあがきとして10億円の隠し場所をジンに伝えなかったため、殺されてしまいました。
灰原や赤井と深い関係性であったため、死亡後も何度も回想シーンにて登場します。
また最近になっては幼少期に安室との接点があったことも描写されていましたね。
テキーラ
テキーラは単行本12巻で登場する黒の組織のメンバーです。
満天堂というゲーム会社の新作発表会に招かれたコナンたちは、カバンを入れ替えるトリックを利用した事件に巻き込まれてしまいますが、不運にもテキーラはこの一般人が起こした事件に巻き込まれ死亡することになります。
満天堂社員である竹下(この事件の犯人)は、個人的に恨みを抱いていた同僚である中島を殺害するために、中島のカバンと爆弾入りのカバンを入れ替えます。
しかし、中島は借金に苦しんでおり、その返済に充てるため、社内の機密データである全世界の優秀なプログラマーのリストを黒の組織に売ることを画策しており、その相手がテキーラでした。
つまり、本来殺されるはずだった中島はカバンをテキーラと入れ替えたために死を免れ、不運にもテキーラが爆発に巻き込まれ死亡することとなりました。
実はこのプログラマーのリストも物語全体の伏線であり、黒の組織が秘密裏に開発しているシステムにも関わってくることとなります。
ピスコ(枡山憲三)
枡山憲三は表の顔は大手自動車メーカー会長という「経済界の大物」ですが、裏の顔は「ピスコ」のコードネームを持つ黒の組織の幹部でもあります。
単行本24巻にて、黒の組織と関わりのあった吞口議員を殺害する任務を負っており、コナンと灰原は偶然そのことを盗聴によって知り、同じ会合に潜入します。
ところが、ジンに潜入がバレてしまい、それを聞いたピスコは組織の顔認証システムにより幼児化した灰原を発見し、監禁します。
灰原はコナンの手引きによって命からがらその場を脱出し事なきを得ましたが、ピスコに正体がバレてしまいました。
しかし、ピスコの吞口議員殺害の様子が偶然撮影されていたことから、口封じにジンから殺されてしまうのです。
ジンはこの先も、実はコナンの味方説が浮上するほど、コナンや灰原の正体を知った人物を次々と消していってくれます。
そして、このエピソードにてもう一人、重要人物が初登場します。それがベルモットです。
表の顔はアメリカの女優「クリス・ヴィンヤード」として活躍し、このエピソードではピスコを補助する役割を担っていました。
カルバドス
単行本42巻にてベルモットとの共同作戦のため登場しますが、登場シーンはわずかで、その素性が明かされることはありませんでした。
ベルモットは灰原を殺害するための計画を遂行するため、組織の優秀なスナイパーで、ベルモットに好意を抱いていたカルバドスを利用します。
しかし、ジョディを援護しに来た赤井によって足を折られたのち、その後の尋問を避けるため自ら死を選びました。
同じく組織のスナイパーであるキャンティやコルンが、ベルモットに利用されたカルバドスに肩入れする発言をすることから、2人も認めていた優秀なスナイパーであったことが推測されます。
楠田陸道
黒の組織の計画の失敗により、組織のメンバーである「キール」こと水無怜奈がFBIの保護監視下となります。
組織はキールを奪還するため、保護されている病院の洗い出しに乗り出します。
ちょうど水無玲奈が保護されていた「杯戸中央病院」に潜入していたのが、黒の組織の一員である「楠田陸道」でした。
潜入を見破られた楠田は赤井とのカーチェイスの末、拳銃で自らの頭部を打ち抜き自害しました。
しかし、楠田からの通信が途絶えたことにより、キールの居場所が「杯戸中央病院」であることをジンに知られてしまい、後の逃走劇へと繋がります。
この一連の組織との攻防戦は、多くの伏線やミスリードなどの仕掛けがふんだんに盛り込まれており、まさに青山先生の真骨頂といった感じでしたね。
【劇場版オリジナル】黒の組織メンバーの死亡キャラ

アイリッシュ
アイリッシュは、劇場版第13作 『漆黒の追跡者(チェイサー)』 に登場する黒の組織のメンバーです。
刑事部長・松本清長に変装して警視庁内に侵入し、「NOCリスト入りのメモリーカード」を奪取することが目的でした。
その過程でアイリッシュは、コナンが工藤新一であることに気づきますが、彼はこの情報をジンたちに報告せず、独自の目的を持ってコナンを泳がせることを選びます。
アイリッシュは、かつて組織の幹部だったピスコを慕っており、ジンに殺害されたことを恨んでいました。
コナン=工藤新一であれば、ジンが昔工藤新一の始末に失敗したということになるため、このネタを元にジンを失墜させることを目論みます。
アイリッシュはコナンと対峙しますが、そこに黒の組織のヘリが現れ、アイリッシュが警察に捕まり組織の機密が漏れることを危惧し、アイリッシュに見切りをつけ、ジンはアイリッシュを狙撃するようキャンティに命令し、それが致命傷となって命を落とします。
最期はコナンを守る形で死亡したため、敵でありながら人気を誇るキャラクターでもあります。
キュラソー
キュラソーは、劇場版第20作 『純黒の悪夢(ナイトメア)』 に登場する黒の組織のメンバーです。
彼女は、組織のナンバー2であるラムの腹心でもありました。
キュラソーは、黒の組織が警察庁から極秘情報(ノックリスト)を盗む作戦の途中、公安である安室透の追跡によって負傷し、記憶を失います。
その後、偶然遊園地で出会った少年探偵団と親しくなり、心を開いていきます。
観覧車内での衝撃によって記憶を取り戻したキュラソーは、一度は組織の任務を続行しようとするものの、記憶喪失中に子供たちと親しくなったことで、彼女の中で葛藤が生まれます。
最終的には、破壊された観覧車に乗った少年探偵団のみんなを守るため、重機を使って観覧車を止め、最後は観覧車につぶされて死亡することとなります。
アイリッシュと同様、敵の一員でありながらも、最期には子供たちを守って死んでいったことから、根強い人気を誇っています。
天海祐希さんの声がキャラとマッチしており、劇場版の中でも1、2を争う感動作だと思います。
ピンガ
ピンガは、劇場版第26作『黒鉄の魚影(サブマリン)』 に登場する黒の組織のメンバーです。
彼は黒の組織の人間でありながら、ジンとは対立関係にある人物です。
ベルモットと同じく変装を得意としており、なんと劇場版で初めて、真犯人が黒の組織の人間という脚本が描かれました。
ピンガはインターポールが建造した施設「パシフィック・ブイ」に、エンジニア「グレース」として5年間潜入していました。
そのパシフィック・ブイのシステムである「老若認証システム」は、世界中のあらゆる監視カメラにアクセスすることができ、例え年齢が違っていたとしても人物の顔を特定できる超高性能システムで、そのシステムによってピンガはコナン=工藤新一であることを突き止めます。
あれ、このシナリオどこかで?と思った方も多いはず。
そうです。劇場版『漆黒の追跡者(チェイサー)』 の「アイリッシュ」と状況が全く同じですね。
コナンの正体を知ってしまうと、今後の展開に支障をきたすため、その人物は映画内で死ぬ運命にあるようです。
ピンガも例にもれず、ジンの策略によって、潜水艦の爆発に巻き込まれて死亡しました。
ここでも結果的にジンがコナンを救うかたちとなっていますね。
黒の組織に潜入捜査をしていた死亡キャラ

次に、黒の組織への潜入中に死亡したキャラを紹介します。
イーサン・本堂
イーサン・本堂はCIAの優秀な諜報員であり、娘の本堂瑛海(水無怜奈)と共に、黒の組織に潜入していました。
彼の目的は、組織の内部情報を収集し、最終的にその壊滅を図ることでした。
水無怜奈もCIAのスパイとして組織に入り込み、情報を集める役割を担っていました。
しかし、瑛海に仕掛けられていた発信機によってイーサンと瑛海の密会が組織にバレてしまいます。
もし怜奈がスパイだと疑われた場合、彼女は組織に拷問され、CIAの情報をすべて吐かされる可能性がありました。
そこでイーサン・本堂は、組織の疑いを逸らし、怜奈を生かすために「自ら命を絶つ」という決断をします。
イーサンは、まるで水無怜奈が裏切り者を殺害したように見せかけるため、銃で自らのあご下を打ち抜き命を絶ちました。
この結果、怜奈は「組織の忠実なメンバー」として信用を取り戻し、スパイであることがバレずに済みましたが、その代償はあまりにも大きすぎるものだったと思います。
諸伏景光(スコッチ)
諸伏景光は、日本の公安警察のスパイとして、コードネーム「スコッチ」の名で黒の組織に潜入していました。
また、安室透の警察学校時代の同期でもあり、親友でもあります。兄は長野県警の諸伏高明です。
諸伏は、潜入の途中で同じ黒の組織メンバーでありながら、実はFBI捜査官であったライこと赤井に自分の正体がバレてしまいます。
しかし、その場で赤井も自分がFBI捜査官として潜入の身であることを諸伏に伝え、諸伏もそれを理解し拳銃を下ろしますが、さらに赤井の後ろから組織のメンバーが追ってきていることに気づきスマホのデータとともに自分の命を絶つ選択をしました。
後からやってきた黒の組織とは、公安として赤井らと同じく潜入中の身であるバーボンこと降谷零でした。
その後赤井は、諸伏が自決したのではなく自分が殺したことを降谷零(バーボン)に告げます。
本当の黒の組織が不在の皮肉な事件でしたが、ここから赤井と降谷の因縁が始まるきっかけとなる事件でした。
安室透(降谷零)の同期

松田陣平
松田は3年前に警視庁捜査一課強行犯係に所属していた刑事です。
彼は爆発物処理班出身で、高い技術力と鋭い洞察力を持つ優秀な刑事でした。
しかし、爆弾事件に巻き込まれ、わずか7日間の警視庁勤務で殉職してしまいます。
事件の犯人は3年前に松田の親友・萩原研二を殺害した爆弾魔でした。
観覧車に仕掛けられた爆弾の液晶には、爆発3秒前に次の爆弾のヒントが表示されると記載されており、そのヒントを得るため、爆弾の解体よりも、爆弾のありかの情報を得て人々を守る選択した結果、爆発に巻き込まれ殉職してしまうのです。
また、松田は降谷零の同期でもあり、警察学校時代に降谷零(安室透)・諸伏景光・萩原研二・伊達航とともに学んでいました。
スピンオフ作品である「警察学校編 Wild Police Story」では、警察学校時代の5人のエピソードが描かれており、映画「ハロウィンの花嫁」でも、萩原を除く4人の過去のエピソードが、物語の根幹に関わるメインストーリーとなっています。
萩原研二
萩原研二は警視庁警備部爆発物処理班(EOD)に所属していた刑事です。
松田陣平の親友であり、警察学校時代には降谷零・諸伏景光・伊達航と共に過ごしていました。
しかし、物語の本編ではすでに故人となっており、彼の死が松田陣平や警察学校組のメンバーに大きな影響を与えています。
萩原研二は、7年前に発生した爆弾事件に巻き込まれて死亡しました。
別々の場所に仕掛けられていた爆弾を解体すべく、当時爆弾処理班だった松田と萩原が解体に駆り出されていました。
松田の方は無事に解体を終えましたが、萩原の方は一度はタイマーを止めたものの、犯人の遠隔操作により再びタイマーが動き出し、避難に間に合わず爆発に巻き込まれました。
映画「ハロウィンの花嫁」の回想シーンにも登場し、爆弾を止めるヒントを与える役割を担っていました。
優しさと頭のキレの良さを合わせ持つキャラクターであったことが分かります。
伊達航
伊達航は、警視庁捜査一課の刑事として、後輩の高木渉とバディを組んでいました。
彼は部下や後輩の面倒見がよく、高木刑事に対してもアドバイスを与えたり、成長を促したりする存在でした。
しかし、高木刑事とある事件の捜査中に、居眠り運転による不運な交通事故によって突然この世を去ります。
5人の中では最も面倒見がよく、頼れる先輩キャラであり、現在でもたびたび高木刑事や佐藤刑事の回想シーンに登場します。
\5人の活躍する「ハロウィンの花嫁」が見れる!/
黒の組織に関わって死亡したキャラ

板倉卓
板倉卓は、黒の組織と関わりのあったシステムエンジニアです。
彼は、組織の依頼を受けて特殊なプログラムを開発していましたが、最終的には命を落とすことになりました。
ただ、彼を殺害したのは彼にゲームの制作を依頼したゲーム会社の男の一人で、板倉とは古い友人でもありました。
殺害の動機としては、板倉が有名プログラマーになって変わってしまったから。
昔のように将棋に対する情熱を失っており、そのことに失望した犯人による犯行でした。
一見物語の進行には影響のないような事件に思えますが、実はこの板倉という男は、黒の組織の重大な秘密に関わるシステム開発を依頼されていたのです。
そのことに気づいたコナンは黒の組織の目的を知るため、すでに故人となっている板倉のフリをして、ウォッカとの接触を試みます。
しかし、切れ者であるジンにそのことを見抜かれ窮地に陥りますが、なんとかその場をしのぎ、灰原の助けを得て危機を脱しました。
薬は化学の分野であり、システムは工学の分野なので、コナンはますます黒の組織がやろうとしていることが分からなくなります。
どうやら黒の組織が開発しているのは幼児化の薬だけではないようです。
この事件は物語の根幹に関わる重要な伏線となっている可能性が高いため、紹介しました。
アマンダ・ヒューズ
アマンダ・ヒューズはアメリカの資産家です。
17年前に黒の組織の手にかかって死亡したことが判明しています。
黒の組織がアマンダを狙った理由ははっきりと描写されてはいませんが、恐らく、黒の組織のボスが烏丸であることに薄々勘づいていたことを理由に狙われたのでしょう。
17年前のその日、アマンダは友人である羽田浩司名人とチェスを打つ約束のため、あるホテルに複数のボディーガードを連れて宿泊していました。
そこへラムが率いる黒の組織の集団が押し寄せ、アマンダとやりとりをしている最中に、アマンダ自らラムが持っていたAPTX4869を飲みこんで自殺を図りました。
アマンダは娘のように育ててきたボディーガードの浅香を守るため、自ら死を選びました。
この時点ではラムもアマンダを殺害するつもりはなかったと思われるため、この行動は組織を大きく混乱させたに違いありません。
結果的に黒田捜査官の援護によって浅香をその場から逃がすことに成功したため、アマンダの自殺は浅香を守ったと言えるでしょう。
羽田浩司
羽田浩司は、アマンダと同じく17年前に死亡した天才棋士です。また同じくプロ棋士である「羽田秀吉」の義兄でもあります。
羽田浩司は、17年前にアメリカのホテルで不審死を遂げました。彼は国際的な将棋大会に出場するため、アメリカを訪れていましたが、宿泊先のホテルで遺体となって発見されました。
しかしこの事件の真相は、先述したアマンダの事件に巻き込まれたものによるものでした。
アマンダはレイチェル・浅香を黒の組織から逃がすため、チェスの駒を忘れたと嘘をつき、羽田名人の部屋へと向かわせました。
そこへラムが訪ねてきたため、羽田名人は浅香を自分の部屋にかくまいます。
しかし、浅香の居場所を最後まで吐かなかった羽田名人は、ラムに毒薬を飲まされ毒殺されます。
このときに残されたダイイングメッセージが、コナンや赤井にヒントを与え、17年越しに組織の正体に迫るきっかけとなりました。
赤井務武
赤井務武はイギリスの諜報機関であるMI6の諜報員です。
同じくMI6の諜報員であるメアリー・世良の夫であり、秀一、秀吉、真澄の父親でもあります。
作品中に務武に関する情報はまだまだ少ないですが、現在分かっている情報としては、羽田名人の不審死の事件に直接関与した後、現在は消息不明です。
「ここから先は俺はいないものと思え」と妻であるメアリーにメッセージを残しており、それ以降消息を絶っています。
考えられるのは、
- 羽田名人とアマンダの死亡事件に深く関わり組織から消された(殺された)。
- 組織の追跡から現在も逃亡中であり、作中にはまだ一度も登場していない。
- コナンや灰原、メアリーと同じく、APTX4869を飲まされたが幼児化して誰かになりすましている。
これらのことが考えられますが、やはり青山先生のことですので、そう簡単に死亡扱いにはしないかと。
やはり面白い展開としては、すでに作中に登場している誰かになりすましているパターンでしょうか。
今までで登場した人物の中で、怪しい人物は何名かいますよね。
また、若狭瑠美先生に扮している浅香の回想に一度だけ登場するため、若狭先生は何らかの事情を知っているでしょう。
いずれにしても、まだどこかで生きている展開を期待したいですね。
ちなみにこの動画はかなり鋭い考察をしているなと感じましたので一度見てみてください。↓↓
\コナンの劇場版が見れる!/
【名探偵コナン】死亡キャラとされていた組織のボスに関する考察

烏丸蓮耶は未だ多くの謎に包まれている
烏丸蓮耶は半世紀以上前に死亡したとされている日本の大富豪です。
「烏丸グループ」という大企業のトップでありながら、長年にわたって謎とされていた黒の組織のボスでもあります。
残念ながら、どのような経緯で死亡したのか、また、その財産や関係者はどうなったのかなど、その詳細はコミックス100巻を超えた現在でも明らかになっておらず、多くの部分が謎に包まれたままです。
ただ、コナンやその仲間たちの粘り強い調査によって、その正体が徐々に明らかになりつつあります。
ネット上では、APTX4869を服用し若返り、実は死亡しておらず現在もどこかで生存して組織を操っているのではないかという考察が飛び交っています。
そして、最近になってようやくそれらしき人物のシルエットが作中に登場しています。
これはもちろん青山先生得意のミスリードである可能性は十分ありますが、それでも何らかの新事実の発覚にまた一歩近づく重要な手掛かりとなるでしょう。
組織は何を研究していた?
一番の謎はやはり、黒の組織はどのような行動理念で動いているのかということ。
かなりメタ的な考察になってしまいますが、ここまで謎めいているかつ優秀な人材を取りそろえ、世界中の諜報機関が潜入している組織が、ただ麻薬や銃の取引等、ヤクザやマフィアの真似事をしていただけというだけでは納得のいかない読者も多いことでしょう。
APTX4869の幼児化は、毒薬を研究する過程の副産物として扱われていますが、実際はその幼児化こそがメインの研究テーマだったのではないでしょうか。
この幼児化の技術が成功すれば、実質的にはベルモットのように年齢を重ねたとしても若いままの容姿を保つことができます。
プログラムの開発について
もう一つ、黒の組織が求めていたのが、優秀なプログラマーでした。
一見薬とは何の関係もなさそうですが、なぜか組織は、このプログラムを制作するプログラマー探しにやっきになっています。
このプログラマー探しを主に担当していたのは物語序盤に爆発により死亡した「テキーラ」でした。
テキーラが死亡したのも、世界中の優秀なプログラマーのデータを買い取っている過程での出来事でした。
さらには、先述した板倉卓にもテキーラが関わっている描写がありましたね。
このプログラムと幼児化の薬のどこに接点があるのでしょうか。
これは、黒の組織の目的が「不老不死」にあると考えれば繋がりが見えてきます。
どういうことか簡単に説明すると、幼児化の薬であるAPXN4869は、かなり不確定要素の強い薬品です。むしろ死亡させてしまうリスクの方が高いですよね。
そこで、人間の記憶を保存できるシステムがあれば、薬を飲まずとも、何らかの媒体に記憶を保存し、その記憶を別の若い身体に転移させることができれば、これは実質的に不老不死同然です。
このやり方は別の作品でも見かけるもので、最も現実的な不老不死の方法です。
あくまで考察なので、青山先生はさらに上をいくシナリオを考えてそうで楽しみですね。
まとめ:コナンの死亡キャラは物語の根幹に大きく関わっている
『名探偵コナン』には、単なる事件の被害者とは異なり、物語の根幹に関わる重要なキャラクターが命を落としているケースが多く存在します。
これらの人物は、これからも多くの回想シーンなどに登場すると思われる重要なキャラクターたちばかりです。
また、今後の組織のボスに関する情報や、赤井務武などの生死不明のキャラにも注目したいですね。
黒の組織メンバーの死亡キャラ
宮野明美(広田雅美)・テキーラ・ピスコ(枡山憲三)・カルバドス・楠田陸道
【劇場版オリジナル】黒の組織メンバーの死亡キャラ
アイリッシュ・キュラソー・ピンガ
黒の組織に潜入捜査をしていた死亡キャラ
イーサン本堂・諸伏景光(スコッチ)
安室透(降谷零)の同期
松田陣平・萩原研二・伊達航
黒の組織に関わって死亡したキャラ
板倉卓・アマンダヒューズ・羽田浩司・赤井務武(?)
\コナンの劇場版が見れる!/