【呪術廻戦】釘崎野薔薇は死亡確定？復活する？渋谷事変後どうなったのか解説

週刊少年ジャンプ連載のダークファンタジー漫画『呪術廻戦』。
渋谷事変では多くの呪術師が命を落とし、物語の緊張感は一気に加速しました。

『呪術廻戦』の中でも特に衝撃的な展開が連続するエピソードですが、その中でも釘崎野薔薇に降りかかった出来事は、多くの読者を深く落胆させるものだったでしょう。

特級呪霊・真人との激闘の中で、釘崎が受けた攻撃はあまりにも苛烈で、彼女の安否は長らく語られないままとなります。

この記事では、釘崎に何が起こったのか、彼女の術式の特性や戦いの中での行動、そしてその後の展開について丁寧に解説していきます。渋谷事変以降の物語をより深く理解したい方にとって、重要な情報が詰まった内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

ネタバレ記事となりますので、先に物語の展開を知りたいという方向けの記事となっています。あらかじめご了承下さい。

釘崎野薔薇は本当に死んだ？渋谷事変後の状況と復活の可能性

渋谷事変で釘崎野薔薇に何が起きたのか

釘崎野薔薇は渋谷事変において、特級呪霊・真人との激しい戦闘に巻き込まれました。物語の中盤で彼女は単独で真人の分身体と対峙し、術式「共鳴り」によって善戦します。

そのため真人の分身は、釘崎から退避し、本体の元へと走ります。

そして、地下で戦闘を繰り広げていた虎杖と合流しますが、このとき釘崎は、敵の本体を分身と勘違いしてしまいます。分身体の背後にいた本体の真人が入れ替わり、そのまま不意を突いて術式を発動。釘崎は左側の顔面を抉られ、即座に倒れてしまいました。

その描写は読者に大きな衝撃を与えるもので、左目が飛び出すほどの損傷が描かれています。このシーン以降、彼女は物語から姿を消し、生死が明言されないまま物語が進行しました。

戦闘中の判断力や呪術の使い方は冴えていましたが、真人の策略により、一瞬の油断が命取りになってしまったのです。

真人の「無為転変」による致命的な一撃

真人の術式「無為転変」は、相手の魂に直接干渉し、肉体をその魂の形に変えるという極めて危険な呪術です。

この術式が成立した瞬間、対象の身体は強制的に変質させられるため、通常の呪術とは比べ物にならないほどの破壊力を持ちます。

釘崎が受けたのは、この「無為転変」による真正面からの一撃でした。術式が発動した瞬間、彼女の左目と顔の一部が吹き飛び、倒れる描写は読者の間でも死亡確定と捉えられるほどのものでした。

この術式の厄介な点は、直接触れられた時点で回避が不可能に近いということです。釘崎も十分に警戒していましたが、分身と本体のすり替えによって不意を突かれ、防ぐことはできませんでした。

また、この一撃により彼女の術式は途絶え、戦闘不能となってしまいます。呪術高専側にとっても、非常に大きな痛手となる出来事でした。

新田新の術式による状態保存

釘崎野薔薇が倒れた直後、東堂と共に駆けつけたのが京都校1年、新田新です。彼の術式は「対象の状態を固定する」というもので、傷の悪化や出血などを一時的に止めることができます。

釘崎に対して新田が施したのは、まさにこの術式でした。発動時点で彼女の脈も呼吸も止まっており、医学的には「死亡」と判断される状態でしたが、新田は「助かる可能性はゼロではない」と語っています。

この術式が有効だった理由は、発動が迅速だったことと、ダメージが集中していた部位が限定的だったことです。とはいえ、彼女の損傷は深刻で、通常であれば蘇生は極めて困難とされます。

新田の術式は「治す」能力ではなく「悪化を防ぐ」ものであるため、この段階ではあくまで“死にたてホヤホヤ”の状態を維持したに過ぎません。言い換えれば、その後に何らかの治療や術式がなければ復活は不可能だったということです。

作者の発言が生存説の根拠に？

釘崎野薔薇の生死については、作中で明言されない期間が長く続きました。そんな中で注目されたのが、作者・芥見下々先生によるインタビューでの発言です。

芥見先生は、「釘崎は新田の術式を受けた時点で死んでいる」と明言しつつも、「その後に蘇生できるかどうかは処置次第」とコメントしました。この発言が一部ファンの間で「復活の可能性が残っている」という見方を生み、生存説の根拠とされていたのです。

実際、このコメントによって釘崎の死亡は確定ではなく、ストーリー上の“保留”状態と捉える声も多くありました。読者の間では、「この言い方はフラグなのでは？」という考察が広まり、復活を予想する動きが出ていました。

ただし、発言の真意は明確にはされておらず、あくまで「可能性」を示唆したに過ぎません。そのため、あまりに楽観的な解釈には注意が必要でした。

死亡確定と見られていた理由を考察

釘崎野薔薇の死亡が確定したと見られていた理由は複数ありますが、中でも大きな要因は「走馬灯のような描写」と「その後の描かれ方」にあります。

渋谷事変で致命傷を受けた直後、釘崎は自らの過去や大切な人々との思い出を回想します。これは一般的に“走馬灯”と解釈される演出であり、多くの読者が「これは死亡フラグだ」と受け取りました。

さらに、釘崎の名前が以降のストーリーに一切出てこなくなったため、死を示唆していると受け取られても不思議ではありません。

加えて、死亡キャラたちが描かれる回想カットの中に釘崎の姿が含まれていたこともあり、ファンの間では「完全に退場した」との見解が多数を占めていました。

最新話で釘崎が復活！その経緯と術式「共鳴り」の活躍を解説

釘崎野薔薇が復活したのは何話？

釘崎野薔薇の復活が明確に描かれたのは、週刊少年ジャンプ掲載の『呪術廻戦』第267話です。この回は、それまでの物語の緊張感を一気に吹き飛ばすようなサプライズの連続でした。

267話では、宿儺との決戦の真っ只中に、眼帯を付けた釘崎が再登場。しかもその登場シーンでは「喜べ男子ども」という初登場時と同じセリフを口にし、多くの読者に衝撃と感動を与えました。

さらに釘崎は、宿儺の“最後の指”に術式「共鳴り」を発動し、決定的なダメージを与えています。この一連の行動から、彼女が単に生き返っただけでなく、すでに戦線復帰できるだけの回復を果たしていることが分かります。

登場まで長い沈黙があっただけに、267話での復活は大きな話題となりました。

術式「共鳴り」が宿儺に与えた決定的ダメージ

釘崎野薔薇の術式「共鳴り」は、対象の一部と人型の媒介を使って、本体にダメージを与えるという特殊な呪術です。宿儺との戦いにおいて、この術式が極めて重要な役割を果たしました。

宿儺の“最後の指”が高専側に保管されていたことが伏線となり、そこに釘崎が「共鳴り」を発動させます。これにより、遠隔からであっても宿儺本体の魂に直接ダメージを与えることに成功しました。

この攻撃は、宿儺の術式や領域展開を一時的に封じる効果もあり、虎杖の反撃のきっかけとなった重要な場面です。おまけに、釘崎が目覚めてわずかな時間でこの判断と行動を取ったことから、術者としての成長も感じさせる演出になっています。

術式の特性と、宿儺との因縁が見事に噛み合った一撃でした。

眼帯姿で登場！失った左目とその象徴的意味

釘崎野薔薇が再登場した際、彼女の外見には大きな変化がありました。それが「左目の眼帯」です。これは、渋谷事変で真人から受けた攻撃によって失明したことを意味しています。

この眼帯は、単なる怪我の結果としてだけでなく、彼女がどれほどの犠牲を払って戦ってきたかを物語っています。また、それまでの釘崎の姿と比較すると、より一層“戦士”としての印象が強くなったとも言えるでしょう。

一方で、眼帯姿は読者にとって彼女の復活が「完全な無傷ではない」ことを視覚的に伝える役割も果たしています。痛みや傷を背負っても前に進むという覚悟の象徴です。

戦いによって何かを失うことが避けられない世界で、釘崎はそれを受け入れ、再び前線に戻ってきました。

「喜べ男子ども」「オッパッピーだよ馬鹿野郎!!」復活時の名台詞

釘崎野薔薇の復活を語るうえで欠かせないのが、印象的なセリフの数々です。中でも「喜べ男子ども」「オッパッピーだよ馬鹿野郎!!」という言葉は、多くの読者の記憶に強く残っています。

「喜べ男子ども」は彼女の初登場シーンをなぞるもので、釘崎が健在であること、そして彼女らしい堂々とした性格を象徴するセリフです。

一方の「オッパッピーだよ馬鹿野郎!!」は、過去に虎杖が復活したときに用いたギャグのセルフオマージュです。これにより、虎杖との関係性や、互いを思う気持ちがユーモラスに描かれています。

戦いの最中でも笑いを忘れない釘崎らしさが詰まったこのシーンは、作品全体の緊張感を和らげる効果もありました。

復活後の釘崎は以前より強くなったのか？

釘崎野薔薇の復活は、それだけでも驚きですが、戦闘能力の面でも注目すべき成長が見られます。特に術式「共鳴り」の運用において、以前よりも洗練された判断力と威力が備わっていることが伺えます。

例えば、宿儺の指に「共鳴り」を使った際には、攻撃の意図だけでなく“術式効果だけを通す縛り”を加えた可能性が示唆されました。これは、リスクを取る代わりに効果を高める高度な術式制御と考えられます。

また、負傷や眼帯といったビジュアルの変化が、単なる後遺症ではなく、戦いに身を投じる覚悟を視覚的に表現している点も見逃せません。

ただし、完全に回復したとは限らず、精神的にも肉体的にも無理をしている可能性があります。そういった意味では、今後の戦いが彼女に与える負担も懸念材料と言えるでしょう。

まとめ：釘崎は宿儺戦で復活！さらに進化した「共鳴り」を披露

釘崎野薔薇は渋谷事変で致命傷を負い、一時は死亡したと見なされていました。

しかし、新田新の術式によって状態が固定され、最終的には第267話で劇的な復活を果たします。

彼女の術式「共鳴り」は宿儺に対しても効果を発揮し、再登場後は見た目も精神面も大きく成長していました。

戦いの中で多くを失いながらも、仲間を支えるために再び前線に立つ釘崎の姿は、多くの読者の心を打ちます。今後の展開でも彼女の活躍から目が離せません。