テレビ放送第2期が決まっているニーアオートマタですが、2023年に放送されたアニメ1期について、放送前の期待に反してつまらないと感じた方が多かったようです。
ティザー映像やPVを見る限りでは、映像のクオリティも高く、最初の頃は多くのファンが期待をしていたようです。
しかしなぜ、アニメ放送が始まるやいなや、「つまらない」「ひどい」などの意見が多く見られたのでしょうか。
この記事では、ニーアオートマタのアニメ1期がつまらないという意見の理由やその解説、2期については見るべきかどうかという点について解説します。
ニーアオートマタが期待されていた理由
「ニーアオートマタ」はゲームが原作であるため、ゲームのファンにとっては待望のアニメ化ということもあり、かなり期待されていたようです。
実際、ゲームの方は面白いようで評判は高く、そのことも相まって、ファンの間ではより熱狂が高まり、それが徐々に「アニメが面白いらしい」という口コミとして広まっていったものと考えられます。
さらには、ティザー映像やPVなど、その映像美もさることながら、その鬱々とした世界観に、伏線の効いた深い物語の展開を期待した視聴者も多くいたことでしょう。
映像は想像以上のクオリティで、ニーアオートマタに登場する武器やマシンは緻密に描かれており、戦闘シーンも圧巻の迫力で、特にゲームファンにとっては満足のいくクオリティだったようです。
一度見ていただければその美しさに感動することと思います。
なぜ面白くなかったのか:理由3選
期待に反して「ニーアオートマタ」のアニメが面白くなかった理由としては、主に以下の3つの理由が挙げられます。
1.ゲームが原作であるため、ゲームをやってないと世界観がよく分からない
2.核心に触れず、同じような戦いを繰り返しているだけで展開がない
3.気まずい描写があって集中できない
ゲームが原作であるため、ゲームをやってないとよく分からない
「NieR:Automata(ニーアオートマタ)」はゲームが原作で、ストーリーについてはある程度はゲームを踏襲していますが、脚本自体はアニメオリジナルです。
しかし、ゲーム中の細かい設定や登場人物のキャラなどは引き継がれているため、その辺りの前知識がないと、世界観が理解づらい場面が多くあります。
特に、誰と誰が戦っていて、作中に出てくる機械たちはどういう存在なのか、アンドロイドと人間はどういう関係性なのか、武器や戦闘用ロボットはどのような仕組みなのか等、ゲームを通らずにアニメを見た方にとっては、少なからず理解しづらい設定があったことは否めませんね。
ただ、注意深く作品を見ていると、その辺りの説明は登場人物によって語られており、あらすじをさらっと読んでおくだけでもある程度は理解できるでしょう。
核心に触れず、同じような戦いを繰り返しているだけで展開がない
「ニーアオートマタ」は主に、人間が創造したアンドロイドと、地球に突如襲来したエイリアンが作り出した機械生命体との戦闘をメインに物語が進行します。
主人公であるヨルハ部隊の2Bと9Sと、レジスタンスのアンドロイドたちが共闘しながら、機械生命体との戦闘を繰り広げますが、この戦いの元凶である人間とエイリアンは作中に一切登場しないのです。
しかし、物語を収束に向かわせるためにはやはり、この戦いの黒幕である人間やエイリアンが登場し、何かしらの説明をする必要があるでしょう。
ただ、これだけのクオリティで作成されているアニメが、ただアンドロイドを戦わせるだけのアニメに終始するとは到底思えません。
1期の終盤では、新たな展開へと繋がる重要な事実が明らかとなりますので、2期の制作ありきで物語が構成され、1期の全てがその伏線だったと考えるのが妥当でしょう。
ただの展開が乏しいアニメという評価だけで片付けるのはいささか早計のような気がします。
気まずい描写があって集中できない
「ニーアオートマタ」は見ていて気まずいシーンのあるアニメであると言われています。
気まずいというのは少し抽象的な表現ではありますが、そういった評価の要因としては、「性的な描写」や「つまらなすぎて友人と見れない」等が挙げられるようです。
確かに作中では、性的な描写が全くないわけではありません。
例えば、感情や知性を持たない機械生命体が、性行為の真似事をするようなシーンがあります。人間の思考や行動を学習するようになった機械生命体が、種を残すための行為として学習し、その本能によってそのような行動をしているものと思われます。
また、決して多くはないですが、主人公2Bのパンチラシーンが戦闘中などの緊迫した場面で見られ、内容そのものに集中できなくなるという声もあります。
作品自体の雰囲気が暗いため、そのようなシーンはむしろあった方が、視聴者層が広がっていいという意見もありますが…。
しかし、基本的に一人で見る分にはそのようなことは気にするようなことではなく、パンチラシーンはともかく、機械生命体の行為は作品に深みを持たせるという意味では、必要な描写であったようにも思えます。
ニーアオートマタが面白かったという口コミ
様々な評価や感想を見ていると、やはりゲームを1度やったことがあるという人の方が、アニメ「ニーアオートマタ」に対して面白かったという意見を持つ傾向にあるようです。
世界観をあらかじめ理解しておいて、尚且つ今後の展開がさらに面白くなると分かっていれば、単調な戦闘シーンも、アニメの世界観を構築する一つの重要なシーンと割り切って楽しむことができるでしょう。
ニーアオートマタはつまらなかった・ひどいという口コミ
ゲームをやらずに直接アニメを見た方にとっては、やはり説明不足の感が否めないようです。
特にアニメの顔でもある1話目で、ある程度面白そうだと思わせてくれるものではないと、視聴者は離れていってしまいますよね。
1話目では、何の説明もなく2Bと9Sが巨大な機械と戦闘し、そして爆破によって死ぬ前に記憶データをバックアップし、再度見た目が同じの別のアンドロイドにインストールされて生き返るところまでを描いていますが、確かに初見の方からしてみれば、何が起こっているのかさっぱり分からないという意見もうなずけます。
第2期の放送が決まっているが、見る価値は無いのか?
「NieR:Automata Ver1.1a 第2クール」の作品情報 | |
放送日 | 2024年7月5日(金) |
原作 | ゲーム |
監督 | 益山亮司 |
脚本/シリーズ構成 | ヨコオタロウ・益山亮司 |
アニメーション制作 | Aー1 Pictures |
製作 | 人類会議 |
キャスト (キャラ/声優) | 2B/石川由依 9S/花江夏樹 A2/諏訪彩花 ポッド042/安元洋貴 ポッド153/あきやまかおる パスカル/悠木碧 司令官/加納千秋 オペレーター60/磯部恵子 オペレーター210/初美メアリ リリィ/種崎敦美 デボル、ポポル/白石涼子 |
主題歌 | 「ブラックボックス」Lisa |
公式サイト | TVアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」公式サイト |
西暦5012年。 突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。 月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。 しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。 人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へと派遣した。西暦11945年。「第243次降下作戦」が決行され、 新たに<ヨルハ>部隊の<2B>と<9S>が地球へと派遣される。両名は機械生命体の基幹ユニット<アダム>及び<イヴ>の撃破に成功。これを敵の殲滅、および永きに亘る戦争終結への好機と捉えた<人類軍>は、機械生命体に対し総攻撃をかける決断を下す。これは運命に翻弄された<アンドロイド>たちの戦いと願いの記録ーー。
引用元:TVアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」公式サイト
実際に1期を視聴した筆者の意見としては、つまらないという意見も、1期だけを評価するのであれば致し方ない意見であると感じます。
ただ、アニメの全体構成として、2期ありきで制作されていることを加味すれば、やはり2期に期待しないではいられません。
正直に言うと、筆者は2期の放送が決定されてから視聴しましたので、1期全体がその伏線として割り切って視聴することができましたが、1期完結を想定して見ていた視聴者の中には、残念ながら離脱してしまった方も少なからずいたと思います。
とは言え、もの足りないと感じたことは否めません。2期があると分かっていながらも、1期の中でもう一つ踏み込んだ展開が欲しかったというのも正直な意見であり、1期のみの総評としては、今一つといったところでした。
ですので、「ニーアオートマタ」は2期以降を視聴して初めてその真価を発揮してくれるものと思いますので、結論としては、2期は見なくていいどころか、それを見ることこそが、「ニーアオートマタ」を楽しめる最後の手段だと思っています。
あと、補足しておくと、2Bの声優が「進撃の巨人」のミカサ役の石川由依さんで、ミカサと2Bはキャラの性格が似通っている部分も多いことから、作中の2Bはかなりミカサでした。それも一つの見どころとして加えさせてください。
まとめ
この記事では、アニメ「ニーアオートマタ」がつまらない、ひどいという意見や感想が多い理由や、2期の、作品全体に占める重要性について解説しました。
1.ゲームが原作であるため、ゲームをやってないとよく分からない
2.核心に触れず、同じような戦いを繰り返しているだけで展開がない
3.気まずい描写があって集中できない
また、第2期を見るべきかどうかという点については、「ニーアオートマタ」という作品が、2期を見てこそその面白さや内容の奥深さを存分に味わえると予想されるため、1期は多少我慢してでも見ておいて2期に臨むのがベストです。
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