最近はコンパクトで高性能な小型プロジェクターが増えてきましたが、
「Netflixが見れるのか?」
「画質や明るさは十分か?」
「コスパが良いのか悪いのか分からない…」
など、選ぶのが難しいですよね。
実際に私もXGIMIの「MoGo2」を使用しているのですが、途中からNetflixが公式対応しなくなったため、もう少しちゃんと検討しておけばよかった…と少し後悔しています。
もし適当に選んでしまうと、Netflixが再生できない、画質が粗くて満足できない、昼間に映像が見えづらい… なんてことになりかねません。
そこで本記事では、Netflixが快適に視聴できるおすすめの小型プロジェクター3選を厳選して紹介します!
結論から先に伝えておくと、以下の3商品です。
CINEMAGE mini
XGIMI MoGo 3 Pro
Anker Nebula Capsule 3
この中から選べば、後悔する可能性を極力減らせると思います。
また、Netflixが公式対応していなくても、お手持ちのプロジェクターでNetflixが見れる方法もまとめていますので、私のようにNetflixが見れなくなって困っているという方もぜひご覧ください。

プロジェクターを選ぶ際のポイント

モバイルプロジェクターを選ぶ際には必ず確認すべきポイントがあります。
それぞれ簡単に解説していきます。
- 解像度(画質)
- 明るさ(ISO・ANSIルーメン数)
- 投影サイズ
- スピーカーの性能
- 搭載OS(Android TV・Google TV)
- バッテリー搭載の有無
- 台形補正・オートフォーカス機能
1. 解像度(画質)
プロジェクターの画質は 「解像度」 によって決まります。
解像度の目安は以下のとおり。
解像度 | 画質の目安 |
---|---|
480p(854×480) | 標準画質 |
720p(1280×720) | HD画質 |
1080p(1920×1080) | フルHD |
4K(3840×2160) | 超高画質 |
画質は最低でも480pは欲しいところ。モバイルプロジェクターならHD以上あれば十分です。
2. 明るさは十分か?
プロジェクターの映像の明るさは、ISOルーメン、またはANSIルーメンで決まります。
ちなみにこの2つの違いを簡単に説明すると、測定基準の違いです。
ISOルーメンの方がより厳密な測定方法ですが、若干の違いがあるだけなので、消費者の立場からは単純にその数値によって比較すれば問題ないでしょう。
ISO・ANSIルーメン数 | 目安 | おすすめの環境 |
---|---|---|
100~300 | 暗い部屋向け | 寝室や夜の映画鑑賞 |
300~1000 | 普通の部屋 | 昼間でもカーテンを閉めればOK |
1000以上 | 明るい部屋向け | 照明がある部屋やプレゼン用途 |
100ISO・ANSIルーメン以上であれば、遮光カーテン等で部屋を暗くすれば問題なく見ることができます。
少し明るくてもはっきりとした映像が見たい場合には300ANSIルーメン以上が欲しいところです。
3. 投影サイズ
プロジェクターはスクリーンの大きさ(投影サイズ)が機種ごとに異なります。
ただ目安として、例えば6畳の部屋の壁に投影する場合、100インチが限界といったところです。
それ以上の最大投影サイズがあれば十分です。
逆にそれ以下だと、画角を広げすぎると画質が粗くなったりするので、少し余裕を持たせて、120インチ以上のモノを選ぶのが無難でしょう。
4. スピーカーの性能は?
プロジェクターの 内蔵スピーカーの音質は機種によって大きく異なります。
モバイルプロジェクター一つで完結させたい場合は、どんなスピーカーが搭載されているのか必ずチェックしましょう。
スピーカー性能 | おすすめの用途 |
---|---|
3W以下 | 音は出るが、映画や音楽には物足りない |
5W以上 | そこそこ楽しめるが、低音は弱め |
Harman Kardon/Bose搭載 | 音質重視ならこれ! |
5. 搭載OS(Android TV・Google TV)
プロジェクターはAndroid TV搭載など、ストリーミング機能があるかどうかも重要!
最近の機種では格安のものでもAndroid TV・Google TVが搭載されているものが多いです。
しかし、Netflixが公式対応していないと、視聴するのに若干面倒な作業が必要になります。
今回紹介している3機種については、Netflixが標準搭載されているので安心してください。
6. バッテリー搭載の有無
プロジェクターにはバッテリー内蔵型と電源接続型があります。
アウトドア用にも利用したいのであれば、バッテリー搭載型を選んでおけばコードレスで動画を楽しめます。
家庭用として長時間使用する場合には、常時、電源接続の状態で利用するため、あまり重視する必要はないでしょう。
7.台形補正・オートフォーカス機能
画角の調整をいちいち手動で毎回やるのは面倒です。
自動台形補正とオートフォーカス機能は必ずほしい機能といえます。
ただし、台形補正の方は、垂直方向は自動で行ってくれるものの、水平(横)方向は手動のものが多いです。
できるなら垂直水平方向が自動補正の機種を選びたいところです。
Netflixが見れる小型プロジェクター3選!

それでは、おすすめのプロジェクターを3選紹介します。
商品名 | CINEMAGE mini![]() | XGIMI MoGo 3 Pro![]() | Anker Nebula Capsule 3![]() |
---|---|---|---|
サイズ | 7.2×7.2×10.6 cm | 9.5×9.5×20.5 cm | 7.8×7.8×16.0 cm |
重量 | 390g | 1100g | 850g |
内臓バッテリー | 最大2時間 | なし | 最大2.5時間 |
明るさ | 120 ANSIルーメン | 450 ISOルーメン | 200 ANSIルーメン |
解像度 | 854×480p | 1920×1080p (フルHD) | 1920×1080p (フルHD) |
投影サイズ | 最大180インチ | 最大200インチ | 最大120インチ |
自動台形補正 | 垂直方向のみ | 垂直水平方向 | 垂直水平方向 |
スピーカー | 3W | 5W×2 | 8W |
OS | Android11.0 | Google TV | Google TV |
価格 | 44,000円 | 71,820円 | 69,990円 |
商品詳細 | 商品詳細を見る | 商品詳細を見る | 商品詳細を見る |
CINEMAGE mini

「価格は抑えたいけど、機能面に妥協はしたくない!」という方にオススメなのがこの「CINEMAGE mini」です。
おすすめ理由は以下の通りです。
- 超軽量・コンパクト設計
本体サイズは72×72×106mm、重さは約390gと、350mlの缶とほぼ同じ大きさで、持ち運びに便利。 - Android TV 11.0搭載
Android TV 11.0を搭載しており、YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなど、動画配信サービスのアプリがインストール済み。 - 内蔵バッテリー搭載
内臓バッテリーを搭載しており、コードレスで約2時間の連続再生が可能。
モバイルプロジェクターの特徴としてはやはり持ち運び安さは重視したいところですよね。
「CINEMAGE mini」は、なんと350ml缶と同程度の大きさで、バッグなどに入れて持ち運べるサイズ。
高さが約10cmなので約15cmのiPhoneよりも小さいサイズということです。
さらに、ここまで小さくしてしまうとどうしてもスペックが落ちてしまいがちですが、480ピクセルの画質を保ってます。
明るさも120ANSIルーメンで、遮光カーテンなどで部屋を暗くすれば十分にはっきりと見ることができる明るさです。
こんなにコンパクトなのに内臓バッテリーまでついているというすぐれもの。最大で2時間の動画視聴をコードレスで楽しむことができます。

商品名 | CINEMAGE mini |
---|---|
サイズ | 7.2×7.2×10.6 cm |
重量 | 390g |
内臓バッテリー | 最大2時間 |
明るさ | 120 ANSIルーメン |
解像度 | 854×480ピクセル |
投影サイズ | 最大180インチ |
自動台形補正 | 垂直方向のみ(水平方向は手動) |
スピーカー | 3W |
OS | Android11.0 |
価格 | 44,000円 |
商品詳細 | 商品詳細を見る |
XGIMI MoGo 3 Pro

もう少し予算に余裕があるなら、より高画質で動画がみれるXGIMI MoGo 3 Proがオススメです。
「CINEMAGE mini」ほどのコンパクトさはいらないから、もっと高画質な映像をラクに見たいという方は、このXGIMI MoGo 3 Proが最適。
筆者は同じシリーズの「MoGo2」を使用しており、そのスペックには十分満足しているのですが、「あとこの機能があればなあ…」という部分を全て解決してくれています。
一つはNetflixが標準使用できるということ。「MoGo2」の方は2024年から対応しなくなったため、少し特殊なやり方で見なければなりません。
また、スタンド付きで天井投影できるのも嬉しいポイント。別売りのスタンドだけでも1万円前後するため、それが標準装備なのはかなり優秀。
明るさも450ISOルーメンでモバイルバッテリーにしては明るすぎるくらいの性能です。

商品名 | XGIMI MoGo 3 Pro |
---|---|
サイズ | 9.5×9.5×20.5 cm |
重量 | 1100g |
内臓バッテリー | なし |
明るさ | 450 ISOルーメン |
解像度 | 1920×1080ピクセル(フルHD) |
投影サイズ | 最大200インチ |
自動台形補正 | 垂直水平方向 |
スピーカー | 5W×2 |
OS | Google TV |
価格 | 71,820円 |
商品詳細 | 商品詳細を見る |
Anker Nebula Capsule 3

Anker Nebula Capsule 3 はコンパクトでありながらも欲しい機能をきっちりと揃えている、まさにいいとこどりの商品です。
Ankerは数多くのコスパ最強の製品を生み出し続けている、まさに信頼と実績の企業ですよね。
特に強いのがバッテリーやプロジェクターなどのモバイル製品。
そんなAnker製品の中でも突出したコスパを叩き出している製品がこのAnker Nebula Capsule 3 なんです。
「CINEMAGE mini」はむしろ小さすぎると感じる方にはピッタリの製品です。
自動台形補正(垂直水平)とオートフォーカス機能はもちろんのこと、解像度は「XGIMI MoGo 3 Pro」と同じフルHDを実現しています。
また、内臓バッテリーによる動画視聴時間は2.5時間と、コードレスで長時間動画を楽しめるのもポイントの一つ。
モバイルプロジェクター選びに迷っているなら、とりあえずコレを選んでおけば間違いなしの商品です。


商品名 | Anker Nebula Capsule 3 |
---|---|
サイズ | 7.8×7.8×16.0 cm |
重量 | 850g |
内臓バッテリー | 最大2.5時間 |
明るさ | 200 ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080ピクセル(フルHD) |
投影サイズ | 最大120インチ |
自動台形補正 | 垂直水平方向 |
スピーカー | 8W |
OS | Google TV |
価格 | 69,990円 |
商品詳細 | 商品詳細を見る |
3万円以下の格安プロジェクターがオススメできない理由

Amazonで「小型プロジェクター」などのキーワードで調べてみると、かなり格安で販売されているプロジェクターを多く見かけます。
ただ、正直言うとそのようなプロジェクターはあまりオススメできるものとは言えません。
主な理由は以下の3点です。
- ルーメン表示(ISO・ANSIがない)で投影時の明るさが分からない
- 色調がアンバランスのものが多い
- 中国・韓国製のものが多く、商品の性能が担保されていない
ルーメン表示(ISO・ANSIがない)で投影時の明るさが分からない
プロジェクターの明るさの表示には、基本的には壁に投影された時の明るさを表すISO・ANSIが使用されます。
しかし、格安のものの概要を見ると、その多くがルーメンのみの表示で、実際の投影時の明るさをあえて表示していないことがよくあります。
ルーメンとは発光する光の明るさを示しているため、その表示は万単位になります。
単に光源から出る光の明るさを示しているに過ぎないため、このように万単位で表示されている製品は選ばないのが無難でしょう。
色調がアンバランスのものが多い
YouTubeでよく、格安プロジェクターのレビューを投稿してくれている方がいらっしゃいますが、一番多い不具合が、色調のアンバランスです。
格安プロジェクターの多くは、色のバランスが悪く、実際の映像と違った色合いで投影されることが多いです。
具体的な問題点
特に映画鑑賞では「本来の色合いで見れるかどうか」が非常に重要です。
格安プロジェクターでは、メーカーが細かい色調整をしていないため、画質の違和感が気になって没入感が損なわれる可能性があります。
プロジェクターを選ぶポイントでも説明しましたが、画質は非常に重要な項目なので、安易に格安の製品に飛びつかないようにしましょう。
中国・韓国製のものが多く、商品の性能が担保されていない
格安プロジェクターの多くは中国・韓国製のノーブランド製品で、品質や耐久性に不安があります。
また、一部の無名メーカー製品は、レビューを偽装しているケースもあるので要注意。
Amazonのレビューで高評価ばかりの格安プロジェクターでも、実際に届いて使ってみると「思っていたよりも画質が悪い」「明るさが足りない」といったトラブルがあるようです。
価格に惑わされず、実績のあるメーカーのものを選ぼう!
もちろん、全ての格安プロジェクターが悪いわけではありません。
中にはコストパフォーマンスに優れたモデルも存在するでしょう。
しかし、こうした製品は実際に購入してみないと本当に使えるかどうか分からないというリスクがあります。
そのため、確実に満足できるプロジェクターを選びたい場合は、実績のあるメーカーの製品を選ぶのがベストです。
プロジェクター選びは「安さ」だけでなく、「長く快適に使えるかどうか」を重視することが重要。
ぜひ慎重に選んで、今後のシアターライフに役立ててください!
標準内臓されていないプロジェクターでNetflixを見る方法

紹介した3製品以外にも優れた製品は多いです。
私自身、XGIMIの「MoGo2」を使用していますが、その性能には満足しています。
ただ、何度も言いますがNetflixが標準で見れないのは残念なポイント。
結構調べまくって、以下の2つの方法でNetflixが見れることが分かりましたので、解説していきます。
他のNetflixに対応していないプロジェクターにも応用できるものもあるかと思いますので、参考にしてみてください。
デスクトップランチャーを使う
まずは、「Desktop Launcher」を使用する方法です。
Netflixは2024年まではMoGo2でもアプリで対応できていたため、既存のアプリがインストールされている場合はアンインストールします。

次に「Google Play」ストアで「Desktop Launcher」アプリをインストールします。
「Desktop Launcher」を開いたら、Netflixアプリをインストールします。(初期状態ですでにインストールされている場合もあります。)
すると、アプリ内にNetflixアプリが出てきます。
※以前はこの方法でやってもうまくいかなかったのですが、2025年2月現在、なんらかのアップデートがあったせいか、この方法で問題なくネットフリックスが使えるようになりました。

あとは、Netflixアプリを開いて操作するだけです。

ただし、デスクトップなので、カーソルをリモコンで操作しなければならず、少し不便に感じるかもしれません。
マウスを外部接続することで、かなりスムーズに操作することが可能となります。

もしこの方法を試してみて、Netflixが見れたら、追加料金はかからないのでぜひ一度試してみてください。
Fire TV Stickを使う
もっと手軽で確実な方法として 「Fire TV Stick」 を使う方法があります。
AmazonのFire TV Stickをプロジェクターに接続すれば、Netflixを含む様々なストリーミングサービスを簡単に視聴できます。
- Fire TV StickをプロジェクターのHDMI端子に接続
- Fire TV StickをWi-Fiに接続
- Netflixアプリをインストール&ログイン
- Netflixアカウントでログインして視聴開始!


「Fire TV Stick」を使うメリットとしては以下の通りです。
- 設定が簡単で、動作が安定している
- リモコン付きで操作がスムーズ
- Netflix以外のYouTubeやAmazon Prime Videoも簡単に見られる



別途「Fire TV Stick」の料金がかかりますが、HDMI端子さえ付いていれば、より確実にストレスなく視聴することできるのでオススメ!


キャスト・ミラーリング機能はおすすめできない
もう一つのやり方としては、画面をキャストしたり、ミラーリングしたりする方法がありますが、著作権の関係でミラーリングできなかったり、画質が悪くなったりするのであまりおすすめはできません。
Netflixは「広告付きスタンダードプラン」ではなく、通常の「スタンダードプラン」にすることでキャスト機能が使えるようになります。


このキャスト機能を使えば、同じWi-Fiを接続するだけで簡単にプロジェクターにキャストすることができます。
ただ、「XGIMI MoGo2」がNetflix対応ではないためか、Netflixのみこのキャスト機能が使えませんでした。


上記画像を見ていただくと分かるように、「DMM TV」や「ABEMA」のキャスト機能には「XGIMI MoGo2」のデバイス名が出てくるものの、「Netflix」だけは表示されなかったため、キャストできませんでした。



現状は「デスクトップランチャー」を使うか「Fire TV Stick」を利用するのが確実です。
思い切ってNetflix対応のプロジェクターに買い替えを検討してもいいかもしれません。
まとめ
プロジェクターを選ぶ際は、 用途に合わせたスペックや機能をチェックすることが重要です。
特に、 以下の項目は必ずチェックしてください。
- 解像度(画質)
- 明るさ(ISO・ANSIルーメン数)
- 投影サイズ
- スピーカーの性能
- 搭載OS(Android TV・Google TV)
- バッテリー搭載の有無
- 台形補正・オートフォーカス機能
今回紹介したプロジェクターは、どれを選んでも後悔しないものだと思います。
ぜひ、この機会に自分にあったプロジェクターを選んでみてください。











