【リゼロ】ロズワールは敵?味方?その行動の理由や目的を徹底解説!

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リゼロにおいて、最もよくわからない動きをしていると言っても過言ではない人物がこの「ロズワール」です。

とにかくこの男の動きが、ただでさえわかりづらいリゼロのストーリー構成を余計に難しいものにしているのは間違いありません。アニメはもちろん原作小説でもいまだ明らかにされていない謎は多くありますが、今回は現段階でのロズワールの行動原理やその真意について紐解いていこうと思います。

  • ロズワールの本当の目的って何?
  • なぜロズワールはエミリアから徽章を奪う依頼を出した?
  • エミリアを王にしたい理由は?
  • ロズワールが聖域に雪を降らせた理由は?
  • なぜスバルの死に戻りを知っているの?
  • ロズワールは人間なのになぜ400年前から生きてる?

私自身、アニメを見ていてこれらのことが疑問でした。ロズワールの行動には不可解な部分が多すぎます。

あのポーカーフェイスなピエロ顔の裏には何が隠されているのか、どのような目的を持って行動しているのか、この記事を見れば多くの疑問を解決できるかと思います。

※ネタバレ解説となっていますのでご注意ください。

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目次

先に結論を話すと、ロズワールの真の目的は、師である強欲の魔女「エキドナ」の復活です。

そして、その目的の成就に導いてくれる叡智の書(複製品)に書かれている内容に従っているだけなのです。

このシンプルな事実を抑えておけば、作品全体の流れが深く理解できるはずです。

しかしこの事実は第2期の作品後半に明らかになるため、なぜロズワールがスバルたちを苦しめるような行動をするのか謎なまま物語が進みます。

そのため、作品全体の各キャラの行動の目的があやふやなまま鑑賞しなければなりません。

ですので、アニメを一度見ただけで内容を理解するのは至難の業です。

ロズワールの初出は4話です。スバルには屋敷が雇っているピエロと勘違いされてしまいますが、このピエロの化粧をしている人物こそが、この屋敷の主人である「ロズワール・L・メイザース」でした。

そして、自身が屋敷の主であるにもかかわらず、エミリアを「様」付けで呼んでいることに疑問を抱くスバルに対してロズワールは、エミリアは王選候補者であり、自分は後ろ盾であることから、位はエミリアの方が上であることを説明しています。

この時点では、見た目の怪しさと胡散臭さは拭えませんが、なんとなく味方っぽいキャラであるという認識でした。

あとは喋り方が独特すぎるだろという印象。この時はキャラづくりのためと思っていましたが、その喋り方をするようになった経緯も後ほど明らかになります。

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
引用元:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」より

アニメではほとんど語られない部分で、あたかもそれが前提で話が進んでいるため見ている側もスルーしてしまいがちですが、そもそもなぜロズワールはエミリアを王にしたいのか、というのが疑問ですよね。

自分が後ろ盾となっている人物が王になると様々な恩恵が得られるでしょうが、このロズワールという男を見ていると、どうもそういった地位や名声、富といったものに興味があるとは思えません。

実はこのエミリアを王にするというのも「エキドナ復活」の重要な要素なのです。

エキドナの復活には、王になったものの前に現れる「神龍ボルカニカ」を殺すことが条件です。

つまり、エキドナ復活の前にまずやるべきことは、エミリアを親竜王国ルグニカの王にすることなのです。

アニメでは39話にて少しだけその経緯を垣間見ることができます。

墓所の第一の試練は自分の過去と向き合って折り合いをつけることですが、エミリアが昔住んでいた森で氷漬けになっている住人たちを救うには、王座につくことが条件であることをロズワールから進言されています。

単に王候補者とその後ろ盾と言うだけの関係ではないようですが、2人の利害が一致したことによって、このいびつな関係が成り立っているのです。

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
引用元:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」より

聖域編にて最もスバルを悩ませていた謎の現象が、突如として聖域全体に降りかかる大雪でした。

そしてこの大雪を降らせている張本人こそがロズワールでした。

ではなぜロズワールがこんな大それたことをしなければならなかったのか気になりますよね?

ただの異常気象によるものであれば大してスバルも気に留めることはなかったと思いますが、この雪によって起こりうる不都合が大きく2つあります。

①ガーフィールや聖域の住人の疑念

ガーフィールは建前上はエミリアに試練をクリアして結界を解くよう促していますが、実際には聖域の解放には反対の保守派であり、半魔であるエミリアや魔女の残り香を漂わせているスバルを信用していません。

そこにこの大雪です。これだけの雪を降らせることができるのはハーフエルフであるエミリアだけだと確信し、エミリアやスバルに対しての疑念をより強めるきっかけとなりました。

この結果ガーフィールは敵対し、エミリアが余計に孤立してしまうという結果を生むことになります。

「この雪も本の通りか?雪を降らせろって書いてあるのか!なんのために?」

「決まっているとも エミリア様が孤立する。魔女とゆかりのある地で彼女がいる場所に季節はずれの大雪。ガーフィールに糾弾され、村の人には寒波の覚えがある。そうすると、エミリア様が孤立してとても不安定な精神状態に陥る。依存するエミリア様を君は遠ざけられまい。」

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会
引用元:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第36話より

アニメ36話でのスバルとロズワールの会話にて、ロズワールが雪を降らせている目的をスバルに開示します。

目的はエミリアの孤立とその結果としてスバルがエミリアを唯一の存在とすること。

自身がエキドナを唯一の存在として愛しているように、スバルにもより自分に近づいてほしいという一心で、叡智の書の記述のとおり雪を降らせているのです。

②マナに引き寄せられる大兎

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
引用元:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」より

魔力を持つあらゆるものを食べつくす大兎はロズワールが呼び寄せたわけではなく、大量のマナを消費し雪を降らせた「結果」、意図せず出現したものです。

大兎の出現理由は、エキドナの茶会に現れた暴食の魔女「ダフネ」によって明かされました。

何を隠そう、白鯨と同様、大兎もダフネが生み出した魔獣だったのです。

そしてダフネから大兎は大量のマナに引き寄せられていることを聞きます。

つまりは、あの大雪は単なる異常気象なんかではなく、大量のマナによって天候操作されたものであるということ。

スバルの中ではエミリアがそんなことをするはずがないということは分かっているので、消去法でそんな大魔法を使えるのは身の回りにあと一人、「ロズワール」しかいないことを確信するのです。

これまでの黒幕はロズワールでしたが、「大兎」は第2期のラスボス的存在として作品をより見応えのあるものにしてくれています。

特に、大兎がスバルを襲う時のグロ描写は、一度見たら脳に焼き付いて離れないショッキングなものでしたね。

ロズワールが戻れば魔女教襲撃は対処できたのでは?

スバルがロズワールに不信感を抱くのは、ハーフエルフであるエミリアが王選候補者である以上、魔女教の襲撃は予測できたはずなのに、なぜ屋敷を留守にしていたのかということ。さらにはその後も屋敷へ帰ってくる様子がなかったことから、スバルはもちろん、見ている視聴者も疑問を抱いたことでしょう。

というのも、ラムとレムの過去編で魔女教を殲滅したシーンや、ウルガルムの群れを焼き払ったシーンで、ロズワールの他を圧倒する驚異的な強さを知っているからです。

あの強さがあれば、例え留守にしていたとしても、すぐに屋敷に戻ればなんとかなったのではないか。

ロズワールの悲願達成にはスバルが必要

しかし、ロズワールは叡智の書によって自分の身の回りに起こる出来事を先んじて知ることができます。もちろん魔女教による屋敷襲撃も知っていましたが、ここで一つ疑問が生じます。

スバルの死に戻りがなければ屋敷は襲撃され、悲願達成に必要なはずのエミリアは殺されていたということ。

これは筆者の考察に過ぎませんが、ここでロズワールは

スバルの力を試したかった、もしくは、スバルを自分の目的に有用な人間へと成長させたかった。

のだと思います。

聖域編の36話にてロズワールがスバルの「死に戻り」の能力について知っていることが明かされます。

厳密にはスバルが「何らかの方法で世界をやり直すことができる」ことのみを叡智の書によって知っており、「死ぬ」ことがトリガーになっているということまでは知りません。

「殺せはしない、だがそれ以外の事ならできる」

このシーンでのロズワールのセリフですが、これはスバルが「死に戻り」ができるから殺せないという意味ではなく、殺してしまったらスバルがやり直せなくなる、という意味で吐いたセリフです。ここでスバルも、死んで初めてやり直せるということまではロズワールは知らないことに気づきます。

ただそれでも、スバルのやり直しの能力を知っていたロズワールは、屋敷襲撃によってスバルがどういう行動に出るか、また、この出来事を通してどのような変貌を遂げるのかを試していたのだと推測します。

最も、ロズワールにとってはエキドナ復活以外は取るに足らない小事であり、ロズワールはそのためであれば叡智の書に書かれていることはどんなことでもやり遂げる覚悟を持っているのですから、その行動にはロズワールの意図が介入していない場合もあることは否定できないでしょう。

ちなみにスバルや我々視聴者を納得させる大義名分としては、自身が管理する「聖域」には結界が張られており、それを解かなければ聖域の外にアーラム村の住人を解放しないという「ガーフィール」によって軟禁されていたからというものでした。

ただ、ガーフィール自身は実は結界は解いてほしくないというのが本音というのもややこしいところ・・・。

徽章を奪うようエルザに依頼したのも実は・・・

第1期で謎のままだったエルザの依頼主ですが、それも実はロズワールが仕組んだことでした。

この行動の最大の効果としては、やはりスバルを屋敷に迎え入れることにありました。

ただ、いくら万能な叡智の書(複製品)に記述があるにしても、王選に必要な徽章を奪わせたり、エミリアが死んでしまうような謀略を画策したりと、あまりにも目的と矛盾する行動が目立ちますよね・・・。

まあ、徽章を盗んだのが自分自身であるなら何らかの方法でエミリアに返却したのでしょうが。

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
引用元:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」より

ロズワールという人物は本当に得たいの知れない人物です。

そしてリゼロには精霊や魔女など、半永久的に生きることができるキャラも多く登場するので、ロズワールが400年前から生きていると聞いても、まあ、そういうキャラなのかとスルーしてしまいがちです。

しかし、ロズワールはあくまで人間です。ただ、メイザース家という特殊な家柄に生を受けたおかげで常人の何倍ものマナを生成することができるため、今では魔法使いとして天候を操れるほどの魔法を使うことが可能です。

このことが、よりロズワールを人間ではないのではないかと疑う要素になっているのでしょう。

エキドナと出会うまでは、本人自身はそれに気づかず、得体の知れない苦しみに長年耐え続けていましたが、それを懐柔してくれたのがエキドナでした。

それがきっかけでエキドナを誰よりも慕い想うようになり、エキドナが死んだ今でも彼女の復活にすべてを捧げる常軌を逸した人物となってしまったのです。

ではどうして400年も生きているのかと言うと、正確には魂をメイザース家の子孫に代々転写させているというのが真相です。

つまり、肉体的には400年前のロズワールのものではないのですが、子孫の肉体に魂を転写させることによって、意識だけはエキドナを想っていた最初のロズワールのままということです。

このことはベアトリスすらも気づいておらず、エキドナ復活は初代ロズワールが子孫に代々伝えてきた、いわば「一族全体の悲願」であると思っていました。しかし実際には中身は400年前のロズワールのままだったのです。

この不老不死理論はエキドナが研究した事柄であり、それをロズワールは、全く他人ではなく魂との親和性の高い子孫であれば可能であると考え、見事にそれを実現させていたのでした。

今回の記事では、登場時から謎多き人物だった「ロズワール・L・メイザース」の目的や黒幕としての行動について解説しました。

ロズワール真の目的と行動原理についてまとめると、

彼の行動の背景には「強欲の魔女エキドナの復活」があります。ロズワールはエキドナに心酔し、その復活のためなら手段を選ばず、叡智の書(複製品)に記された予言に従い、スバルやエミリアに試練を与え続けていました。

エミリアを王にする目的も、最終的に神龍ボルカニカを討つためです。

さらに、ロズワールが聖域に雪を降らせたのはエミリアを孤立させ、スバルを成長させるため。400年生きる謎も、メイザース家の子孫へ魂を転写するというエキドナの技術を利用したものでした。

これらことが明らかになったことで、第1期から伏線が張られていた多くの謎を解明することができたとともに、第2期のわけの分からないストーリー構成が少しは理解できるようになったと思います。

現在アニメ3期が放送中なので、また新たな展開に期待したいですね。

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この記事を書いた人

アニメ、漫画、映画、小説をこよなく愛する鳥です。
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