【徹底解説】サカモトデイズの「スラー一派」とは？目的・メンバー・強さまとめ！

『サカモトデイズ』に登場する謎の敵組織「スラー一派」。
その圧倒的な戦闘力と思想、そして主人公・坂本太郎との深い因縁により、物語を大きく動かす存在として注目を集めています。

本記事では、スラー一派とはどのような組織なのか、その目的や設立背景、そして個性豊かなキャラクターたちを徹底解説。
彼らの戦闘スタイルや生死状況、坂本との関係性に至るまで、詳しく紹介していきます。

「スラー一派って結局何者？」と気になっている方や、キャラの強さや背景を整理して知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください！

サカモトデイズのスラー一派とは？組織の目的と注目ポイントを解説！

サカモトデイズのあらすじ｜スラー一派の登場

『SAKAMOTO DAYS（サカモトデイズ）』は、鈴木祐斗によるバトル・アクション漫画で、2020年より「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気作品です。物語は、かつて伝説の殺し屋として恐れられていた男・坂本太郎が、引退後に普通のスーパー店員として平和に暮らしていたところから始まります。

しかし、平穏な日常はそう長くは続かず、次々と現れる敵やかつての因縁によって、再び過酷な戦いの世界に身を投じることになります。

坂本は「殺さず」を信条にしながらも、圧倒的な身体能力と頭脳で敵を圧倒していきます。

その中でも、最大の敵組織として登場するのが「スラー一派」です。

彼らは坂本の過去や仲間と深い因縁を持ち、物語を大きく揺るがす存在として描かれています。

スラー一派とは？サカモトデイズ最大の敵対組織の正体に迫る

スラー一派とは、殺し屋殺し「スラー（有月憬）」をリーダーとする謎多き犯罪組織です。

日本殺し屋連盟（通称：殺連）と対立する勢力として知られており、殺連のプロの殺し屋を次々と標的にして抹殺してきたことから、作中でも極めて危険な存在として描かれています。

スラー一派の名前の由来は、殺害現場に「X（バツ）」の文字を残すことから。

その印がスラーのシンボルであり、彼の思想を体現するものとされています。

作中では、殺連関東支部を襲撃し、180名以上の死傷者を出し、建物の40%が損壊するという前代未聞の事件を引き起こしました。この襲撃事件をきっかけに、スラー一派は殺連から「抹消対象」として本格的にマークされることになります。

スラー一派の目的は「殺連の破壊」と「新たな秩序の構築」

スラー一派の最大の目的は、現在の殺し屋社会の中枢である殺連の壊滅と、それに代わる新たな秩序の構築です。

彼らは「殺し」が既得権益化し、腐敗した社会構造に変わってしまっていることに対し強い不満を抱いています。

リーダーの有月憬（スラー）は、かつて「どんな殺しも悪である」と信じていた人物。

しかし現在は「尊い正義のためには悪が必要。この世には死んだ方がいい人間もいる」という極端な思想へと変化しています。

この価値観の転換が、スラー一派の過激な行動方針に直結しています。

彼らの行動は決して無秩序ではなく、緻密な計画と目的意識を持ったもの。組織としての完成度も高く、個々の戦闘能力の高さも群を抜いていることから、ただのテロ集団ではないことが伺えます。

スラー一派の設立背景とは？アルカマル出身のメンバーに注目

スラー一派のメンバーの多くは、かつて殺連が直営していた児童養護施設「アルカマル」の出身です。この施設は、実は孤児たちを利用して、次世代の殺し屋（ORDER）を人工的に育成するという非人道的な施設でした。

メンバーたちは、望まない人生を強いられ、殺しを教え込まれる過酷な環境で育った過去を持っています。

リーダーの有月憬をはじめ、楽、熊埜御、天弓、ハルマ、牛頭など、主要な構成員は全員この「アルカマル」の育成過程を経ています。

この過去が、殺連に対する強い恨みや反発心の源となっており、スラー一派の行動理念に深く影響しています。

ただの悪ではなく、歪んだ正義感に基づいた行動であることが、読者にも衝撃と共感を与えるポイントとなっています。

なぜスラー一派はサカモトと敵対するのか？坂本との因縁とは

スラー一派が坂本太郎を敵視する背景には、組織的な対立だけでなく、個人的な因縁が深く絡んでいます。

スラーの正体である有月憬は、かつて坂本とJCCで同期だった過去を持ち、同じ志を抱きながらも、最終的には決別することとなりました。

当時の有月は表向きは無口で目立たない生徒でしたが、内心では殺連や社会の在り方に疑問を抱いていました。

一方で坂本は、仲間を大切にし、正面から課題に向き合うタイプの人物であり、有月とは対照的な存在です。

2人が明確に敵対関係に変わったきっかけは、殺連からの裏任務に関わった有月が、坂本たちに正体を見破られたことに始まります。

このとき、有月は任務遂行のために仲間であるキンダカを手にかけ、逃亡する道を選びました。

さらに、有月は赤尾リオンと共に逃避行を続ける中で、彼女を自らの手によって失ってしまいます。

この出来事により、彼の精神は崩壊し、リオンの人格を自身に宿すようになります。こうした悲劇の果てに誕生したスラーは、「この世界を壊す」という理念を掲げ、坂本と完全に相容れない道を歩むようになったのです。

スラーにとって坂本は、かつての自分を知る“過去”そのものであり、理想を否定する存在です。

一方の坂本も、有月に対するかつての友情や責任感から、彼を止めなければならないと感じています。

このような背景から、この二人の戦いは「正義VS悪」ではなく、「希望と絶望」「理想と現実」のぶつかり合いとして描かれています。

サカモトデイズ｜スラー一派キャラ一覧！戦闘スタイルや生死状況は？

まずは、スラー一派に所属するキャラクターたちの基本情報を、戦闘スタイルや現在の生死状況とあわせて一覧表で確認していきましょう。

スラー一派キャラ早見表（戦闘スタイル＆ステータス）

キャラ名	武器・能力	戦闘スタイル・特徴	出身	現在の状態
有月憬（スラー）	鋼鉄の鞭、ナイフ	攻防一体のテクニカル型、リーダー格	アルカマル	生存
鹿島	全身サイボーグ	重量系のパワー型、医療・事務も担当	不明	生存
楽（がく）	巨大ハンマー（ランチャー内蔵）	爆発力とスピードを兼ね備えた戦闘狂	アルカマル	生死不明
熊埜御（くまのみ）	電磁グローブ	磁力操作のテクニカル型、防御・攻撃に応用可	アルカマル	生存
宇田（うだ）	拳銃	奇襲型の射撃スタイル	元職員	死亡
クラブ・ジャム	催眠術、両刃斧	精神操作型、変態性の強いドMキャラ	不明	生存（拘束中）
キャロライナ・リーパー	火炎ガス（口から噴射）	広範囲攻撃型の炎使い	不明	死亡
ハルマ	砲丸、槍	フィジカル重視のパワー系	アルカマル	死亡
天弓（てんきゅう）	弓矢	精密な狙撃型、感情なし	アルカマル	生存
牛頭（ごず）	不明	不明（今後明らかに）	アルカマル	不明
京（かなぐり）	映画演出・トラップ	撮影を主目的にした戦闘演出型	不明	生存（協力中）

有月憬（スラー）

項目	内容
武器・能力	鋼鉄の鞭、ナイフ
戦闘スタイル	攻防一体のテクニカル型
出身	アルカマル
現在の状態	生存

有月憬（スラー）は、スラー一派を率いるリーダーであり、サカモトデイズにおける最大の敵役です。

元々はJCC（殺し屋養成施設）の生徒であり、坂本太郎や南雲、赤尾リオンと同期として学んでいました。

当時は「すべての殺しは悪である」と考えていましたが、現在は「正義のためには悪が必要だ」と信じ、殺し屋社会の破壊と新たな秩序の創造を目指しています。

戦闘では、鋼鉄の鞭を巧みに操り、中距離からの多彩な攻撃を繰り出すことができます。

また、ナイフを隠し持っており、奇襲にも対応可能な柔軟な戦い方をします。彼の動きは冷静かつ計算されており、無駄がなく、その実力は作中屈指です。

一度坂本に殺されたとされましたが、第52話で生存が判明し、再び前線に姿を現しました。

生まれつき「内臓逆位」という病気を持っていたため、坂本は心臓を打ち抜いたつもりが、有月の場合は心臓が逆側についていため一命をとりとめていました。

有月については以下の記事でも詳しく解説しています。

鹿島

項目	内容
武器・能力	全身サイボーグ
戦闘スタイル	重量パワー型＆事務・医療サポート
出身	不明
現在の状態	生存

鹿島はスラー一派の中でも特異な存在で、全身を兵器化したサイボーグです。

普段はトナカイのような被り物をしており、コミカルな見た目をしていますが、その正体は体重300kg・体の70％が武器という驚異の改造人間です。

彼はスラーの思想に強く共感しており、有月憬との出会いをきっかけに自分の存在価値を見出したことから、忠実な部下として行動しています。

戦闘では、内蔵された武器を駆使して圧倒的な攻撃力を見せるだけでなく、医療班として仲間の治療を担ったり、事務作業をこなすなど、裏方としても非常に優秀です。

現在も生存しており、スラー一派の作戦を支えるキーマンとなっています。

楽（がく）

項目	内容
武器・能力	巨大ハンマー（ランチャー内蔵）
戦闘スタイル	爆発力とスピード重視の戦闘狂
出身	アルカマル
現在の状態	生死不明

楽はアルカマル出身の精鋭で、スラー一派でもトップクラスの戦闘力を誇る青年です。

感情をあまり表に出さず、どこか気だるげな雰囲気を持っていますが、戦闘になると豹変します。

武器は巨大なミートハンマーで、破壊力抜群の一撃を叩き込みます。

内部にはランチャーが内蔵されており、爆発的な威力で敵を圧倒することができます。

殺連関東支部を襲撃した際には、わずか2分で40人を倒したという驚異的な記録を残しています。

「世紀の殺し屋展」篇にて南雲との戦闘により一時死亡したかのような描写がありましたが、鹿島の救命により一命をとりとめ、対篁との戦闘に参加します。

しかし、篁との戦闘で胸を貫かれ敗北し、死亡したような描写がありますが、その後の描写がないため生死不明となっています。

熊埜御（くまのみ）

項目	内容
武器・能力	電磁グローブ
戦闘スタイル	磁力操作による攻守一体の変則型
出身	アルカマル
現在の状態	生存

熊埜御はスラー一派の唯一の女性幹部で、冷静沈着な雰囲気と実力を兼ね備えたキャラクターです。

金髪に鋭い目つきが特徴で、一見クールに見えますが、仲間に対する思いは非常に強く、特に楽に対しては姉のような感情を見せています。

彼女の武器は電磁石を搭載したグローブで、磁力を使って周囲の金属を操ることができます。

商店街での戦いでは、包丁を束ねて巨大な刃物にし、敵に振り下ろすという大胆な戦術も見せました。

現在も生存しており、楽との連携や戦術サポートでも重要な役割を果たしています。

宇田（うだ）

項目	内容
武器・能力	拳銃
戦闘スタイル	奇襲・精密射撃型
出身	アルカマル（元職員）
現在の状態	死亡

宇田は元アルカマルの職員でありながら、スラーに協力するスパイとして殺連に潜入していた人物です。

アーチ状の眉とややコミカルな外見を持っていますが、その能力と忠誠心は一級品です。

戦闘では拳銃を用いた精密な射撃を得意としており、振り向きざまの発砲や死角からの狙撃などで相手を仕留めます。スパイとして1年間潜伏していた胆力も驚異的です。

原作では、殺連の篁に追い詰められた際、自らを犠牲にしてスラーたちを逃がす時間を稼ぎ、自爆によって死亡しました。この忠誠心と覚悟は、スラー一派の中でも特筆すべきものです。

クラブ・ジャム

項目	内容
武器・能力	催眠術、両刃斧
戦闘スタイル	精神操作型
出身	不明
現在の状態	生存（現在は殺連に拘束中）

クラブ・ジャムは異常性の強いキャラクターで、戦闘時には相手を洗脳する催眠術を使用します。

手を叩くことで発動するこの能力は、映像越しや音声でも効果があり、作中でも多くの敵を操ってきました。

性格は極端なドMで、痛みや恐怖に快感を覚える変態的な一面を持ちます。兄であるキャロライナ・リーパーに拷問されることすら望むほどの嗜好です。

現在はJCC潜入任務の際にシンたちに敗北し、殺連に拘束されている状態です。今後の再登場があるのか注目されています。

キャロライナ・リーパー

項目	内容
武器・能力	可燃性ガス（口から火を噴く）
戦闘スタイル	広範囲炎攻撃型
出身	不明
現在の状態	死亡

キャロライナ・リーパーは、クラブ・ジャムの兄であり、極めて攻撃的かつ暴力的な性格を持つ男です。

体内で生成した可燃性ガスを口から噴射し、火炎攻撃を行う能力者です。

戦闘能力は非常に高く、神々廻に致命傷を与えるほどの実力を持っていましたが、後にORDERの大佛との激突で粉砕されて死亡しました。

その散り様は壮絶であり、敵味方問わず印象的な最期でした。

ハルマ

項目	内容
武器・能力	砲丸、槍
戦闘スタイル	パワー重視のスポーツ型
出身	アルカマル
現在の状態	死亡

ハルマはアルカマル出身の後発メンバーで、見た目は無表情かつ穏やかですが、非常に攻撃的な一面を持っています。

砲丸を使って相手に突撃するような戦法をとり、そのパワーは作中でも屈指のレベルです。

戦闘中に相手の勇気や根性を認める言動をするなど、スポーツマンのような面も見られましたが、篁との戦闘で真っ二つにされて死亡しました。

天弓（てんきゅう）

項目	内容
武器・能力	弓矢
戦闘スタイル	狙撃・長距離攻撃型
出身	アルカマル
現在の状態	生存

天弓はアルカマルの「成功例」と呼ばれる人物で、感情を持たず任務に忠実な性格です。

大きな弓を使い、遠距離から敵を正確に仕留める戦闘スタイルを取ります。

弓矢の威力は高く、鉄の板や厚い壁をも貫通する精度を誇ります。また、弓の弦を用いて銃弾を弾いたりする器用さも持ち合わせています。

現在も生存しており、坂本たちと一時的に対立しながらも、スラーとの確執も抱えています。

牛頭（ごず）

項目	内容
武器・能力	不明
戦闘スタイル	不明
出身	アルカマル
現在の状態	不明

牛頭は名前と出身が判明しているのみで、戦闘シーンや具体的な能力はまだ描かれていません。

アルカマル出身であることから、今後の物語で活躍が期待されているキャラクターの一人です。

京（かなぐり）

項目	内容
武器・能力	映画撮影機材・演出・トラップ
戦闘スタイル	演出型の戦場コントロール
出身	不明
現在の状態	生存（スラーと協力中、元ORDER）

京は元ORDERのメンバーでありながら、現在はスラー一派に協力している異端の存在です。

目的は「スラーVS殺連」の戦争を映画として撮影すること。

純粋に映像作品を完成させたいという狂気の動機で動いています。

戦闘では、トラップや演出を駆使して相手を混乱させる戦術を用い、映像的インパクトと実戦的機能を融合させた戦い方を見せます。

まとめ

『サカモトデイズ』に登場するスラー一派は、単なる敵対組織にとどまらず、物語全体の価値観や世界の構造に深く関わる、極めて重要な集団です。

そのメンバーは一人ひとりが異なる過去や思想、そして強力な戦闘能力を持ち、主人公・坂本太郎との戦いや、殺し屋社会全体に大きな影響を与えています。

スラー一派の魅力は、その強さや残虐性だけでなく、どのキャラクターにも「背負っているもの」があるという点です。

アルカマルという非道な施設出身の者、思想の違いで殺連を離れた者、純粋な狂気に従う者…。彼らの背景を知ることで、単なる“悪役”としては片づけられない奥深さが見えてきます。

また、死亡したメンバーたちの最期も印象的で、宇田の自己犠牲やキャロライナ・リーパーの壮絶な死などは、読者の印象に強く残ったことでしょう。
生死不明の楽や牛頭、現在拘束中のクラブ・ジャム、スラーと対立気味の天弓など、まだまだ物語の核心には謎が多く残されています。

今後の展開では、スラー一派がどのように動き、坂本たちとどう対峙していくのか、さらに深い因縁が明かされるのか――そのすべてが見逃せません。

彼ら一人ひとりの選択が、「サカモトデイズ」という物語の“未来”を大きく左右することは間違いないでしょう。